2021年 02月 12日
年少
Natsukiは年少から幼稚園に入れた。
通園を嫌がりもせず、大好きというふうでもなく、淡々と通園した。
冬前(年少も2/3位過ぎた頃)に、参観日があった。
参観といっても、40分位、親が子どもが遊んでいる室内(クラス)を外から隠れて姿を見るというもの。
クラス内は机や椅子などは必要なときだけ使用するので、普段片付いている。
その日もそうだった。みんなそれぞれが好きなことをして遊んでいるようだった。
一人で遊んでいる子もいればグループで鬼ごっこをしたり、積み木をしてたり。
Natsukiはそのカオスの中で、クラスの中心で一人で突っ立っているだった、ずっと40分。
一人で何か遊ぶでもなく、ただ真ん中で立っているだけ。
たまに鬼ごっこをしているのか走ってくる子が息子にぶつかって息子がよろける位。
Natsukiはただ直立不動でその場所から動かず、みんなを見ているだけでした。
その場所からしゃがみ込むわけでもなく、直立したままで動かないというだけでも異様だった。
息子から誰かに話しかけるわけでもなく、誰からも話しかけられもせず。
最後の2、3分にやっと先生が声をかけてくれていたが、動じず。
それを見ていて辛かった(当時私は若かった、母親4歳でしたから)。
外から隠れて様子を見ていて、涙がこぼれた。
一人で遊んでいるなら全く問題なかった(私には)。
入園してこの時期になるまでずっとこの状態で、息子は園生活をおくっていたのか。
嫌がりもせず通園していたから普通にみんなと遊んでいたのだろうと勝手に思っていたのに。
本当は辛かったのか。
それでも「やはり」という気持ちはあった。それは入園前の公園での日々を思い起こさせた。
なんて頭の中はぐるぐるの40分だった。
今振り返ると、実際に幼稚園児という年齢の子どもたちの姿を見るのは初めてだった。
私が母親になるまで全く関わってこなかった年齢層、例えばたまにテレビで幼稚園の風景を見たりするくらいで、
ワイワイ遊んでいるイメージがあるだけだった。
natsukiが未就園児だった公園時代にも、同じ学年の子どもたちはみんなと遊んでいたり、母親と二人で仲良く砂場遊びをする子どもがいたり様々なことは目にしていた。
その中でnatsukiは他人がたくさんいる公園では私とも遊ばず、一人でも遊ばず、みんなのことを見ているだけだった。
きっとそれはまだ小さくて人見知りの性格だからなのかもしれない、幼稚園に入ればみんなと仲良く遊べるようになるのではと思っていた。
参観日の様子を目の当たりにして、未熟な母親だった私はその時の状況のnatsukiと同化してしまって、
まるで私がその立ち位置に立っているような錯覚になっていたのかもしれないと思う。
だから、自分から声をかけられず、誰からも振り向いてもらえずという自分の勝手な気持ちを持って息子もそうだったのじゃないかと思いこみ、
辛く感じたのかもしれない。
その時のnatsukiの気持ちはわからないのに。
その後、担任の先生との面談、ただ立っているだけだった状況をどう思うかと聞いたところ、
「大丈夫ですよ。周りをよく見ているnatsukiくんなんです。」
「いろんな子がいていいんです。みんなと遊ぶ子、一人で遊ぶ子、隠れて遊ばない子、いろいろです」
「問題ないですよ」
というようなことを言われた気がする。
たくさんの園児を見てきた先生の言葉を信じたい気持ちもあったが、それでもあの光景は異常だと思った。
それは事実であり、今でもおかしいと思う。
natsukiがどこか「ふつう」と違うのではないかという気持ちは消えなかった。
でもそれ以外は特に気になることはなかったので心配しすぎ、神経質すぎるのかと思ったりだった。
by akisaku1231
| 2021-02-12 12:36
| 息子(違和感1)
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