2019年 03月 06日
母の離婚(7/7)
母は男性との関係を継続しながらも自分の将来、金銭面の心配不安を愚痴り続けた。
元気なのだから働き口を探したらどうかと毎回具体的に話してみるのだが、色々言い訳をしながら話をごまかした。
私自身の生活もいっぱいいっぱいであるのに、更に母に振り回されることに疲れていった。
母が話すことを毎回本気に捉えてしまい心配しアドバイスする自分に疲れ、
母の電話の愚痴には聞くだけに徹するようにしても
結局それをすると罪悪感に囚われる、どちらにしてもストレスが溜まっていった。
母はそういう態度をとる私に不満だったようで親戚などに
「akiraちゃんが冷たい」というようなことを殊更に話し自分かわいそうアピールをしていた。
いろいろなことがその後もあったが最終的に母は男性と別れた。
母は自分ファーストで、自分に何かをしてもらいたい気持ちばかりだった。
離婚しない中でも男性は母に対して相当良くしてくれていたと思う。
母が何を男性に求めていたのか、一生涯の安定=お金を保証してもらいたかっただけのようにしかみえなかった。
それは男性を大切に思う気持ちよりも遥かに比重は重かった。
男性と幸せに暮らしたいという気持ちやそれに伴う行動は私には感じられなかった。
母の中に私に話していない気持ちもあったかもしれないが。
生命保険の受取人を自分に変更してほしい
マンションを母名義で購入してほしい
娘たちにも何かしてほしい
そういうことばかりを母は望んでいて、男性がはっきりしないような態度で結局上記はしてもらえないことを私相手に愚痴を言い続けていた母だった。
母が男性のことが本当に大事で好きであったら状況は変わっていたのかもしれない。
男性が母をどう思っていたのかはわからないが、よく母と付き合い続けられたと思う。
男性にとって母は魅力的にうつっていたのだろうか。
相当な金額を母に使っていたし父にも慰謝料を支払っていることから
私から見た母と違う、母のいいところを気に入っていたのかな。
母のいいところは社交的で人見知りせず口がうまく、そして我が道を通すという強さだ。
男性は別居しているとはいえ家族がいる。
母は男性の子(社会人)たちに会ったこと(偶然)が何回かあり「意地悪だったわ」と聞いたことがある。
母に言わせると色々嫌がらせみたいな行動言動を取られ「嫌味でひねくれた感じ」の子どもたちだと私に愚痴っていた。
あなたのお父さんの面倒(世話)を見ているのは私なのだから、感謝まではしなくてもせめて節度を保った態度で接するのが常識人のすることだというようなことを母は話していた。
自分(母)は恥じることは全くない。だから動じることもなく、堂々としていたらしい。
そのころは私も若く他人のことに疎かったこと、聞き流していたしよくわからなかった(もちろん会ったこともない)。
男性のお子さんたちが嫌な思いをしただろうと想像すると申し訳なく思う。
長い間、続いていたようだったが結局は別れた。
男性は別れて正解だったと思う。
母はオンボロアパートよりも少しマシなアパートをまた叔母の近くに借り一人暮らしを始めた。
少しの間男性からの生活費の援助はあったらしい。
何もすることがない一人きりの母、相変わらずの不安の電話ばかりでどうしようもなかったが、
流石に援助のお金がなくなっていった頃、やっとハローワークに行きパートの職を見つけ働き始めた。
父を裏切り、離婚していない男性と長い間付き合っていた母は別れ一人になった。
ーよくないことをすると自分にそれがかえってきて不幸になるー
よく聞くフレーズだけど、私はその考えは全く信じない。
母に当てはまらないからだ。
男性とは別れたが、その後、男性とは全く関係ないかたちで、母は望むものが手に入っているからだ。
メンタルが強いことは最強だと思う。
にほんブログ村
by akisaku1231
| 2019-03-06 00:07
| 私の生育、環境

