2019年 02月 11日
母の離婚(4/7)
小さい頃から両親の関係が悪かったので、家族というものがわからなかった。
さらに母から聞かされた親戚家族の悪口などから仲がいい家族なんて想像もできず、テレビドラマだけの作り物だと思っていた。
そういう環境と自分の精神年齢の低さからくるものなのか、思春期になっても人を好きになる気持ちが全くわからなかった。
中学になると友人たちが「誰が好きか」「付き合う」など話題になっても、理解ができなかった。
友人グループ内で話題に乗り遅れないようにしなければと思い、好きでもない人を興味があるふりをしたりもした。
学生時代は「私は結婚しない」と友人たちに話していたくらいだ。
家族団欒なんて想像もできない。そんな自分だった。
今回ブログで当時の記憶を振り返り文章(になっていないけど)を書いてみると、
自分の情けなさや未熟さ(何度も繰り返すが)を感じ、
さらに母の行動言動は驚くべきことだったのだと改めて感じる。
母は徹底して「自分が大事」を貫いている。
ただ母本人は「自分より子どもが一番大切」と何かにつけて発言する。「自分いい人」「犠牲者」だと思い込んでいる。
人間誰しも自分が大事と思うのが普通であり当然だ。
だが母は少し違うのだ。
他人から自分が一番に大事にされないと「自分が被害者」と思い込む。
言葉が巧みなため、周囲にあることないこと(嘘)を言い「自分可哀想」アピールをし、信じさせる力を持っている。
うまく説明できないが「自分大好き」「誰もが自分(母)大好きでいてくれる」「自分が満足なら他人はどうでも良い」
という気持ちが他人に迷惑がかかるほど(影響を及ぼすほど)強すぎるのだと思う。
別居しているとはいえ妻子ある男性と優雅に楽しそうに暮らし始めた母だった。
男性との生活が始まり有頂天の母。
私にも不倫相手に会ってほしいと母に懇願され、高そうなレストランで会い、食事をご馳走になった。
穏やかそうで静かな物腰、上品そうな感じの男性だった。
私からは特に話すこともなく、母が楽しそうによく喋っていた。
その後、母がデパートに行くとのことで一緒に行くと、
高そうなお店で服とアクセサリーを母が選び始めたのでどういうことか聞くと、
「男性が何でも買ってくれるっていうから、何か買ってもらいなさい」だった。
私は男性に買ってもらいたいとも思わないので固辞した。
それでも母が楽しそうに選んでいるのを手持ち無沙汰に見ているだけだった。
男性はニコニコしながら文句も言わず見ていた。
男性にも失礼にならないよう小声で母に「お願いだからいらない」と言っても母は耳を貸さなかった。
「せっかく何でも買ってくれるって言っているのだから、一番高めのものにしなさい」という母らしい言葉だった。
結局母が選んだものを買ってもらうことになり男性にお礼を言った。
男性については特段何も思わなかった。
二人はこれからどうするつもりなんだろうとは少し思ったが、関心がなかったので母にも聞かなかった。
母は母たちが暮らすマンションに度々私を呼び出した。
寂しいのか、味方につけておきたいのか、ただ暮らしぶりを誰かに自慢したかっただけなのかもしれない。
マンションでは毎回買ってもらった商品類を私に紹介し、豪勢な旅行、食事などをあからさまに私に話した。
私以外が聞けば、母の話は全て自慢話で聞いていられないだろう。
ただ私は自分が欲していないものだらけだったため全く興味もなく「へー、よかったね」で終わりだった。
母も誰にも聞いてもらえない(夜逃げ同然だったから)から、私が母の聞き役であるサンドバッグ状態だった。
母がこの結果に満足しているのなら、母の人生だしお好きにどうぞだった。
自慢ならまだマシだった。
母がその裕福な毎日に飽きてきた頃から始まった、私が母に本当の意味で振り回される日々が。
そのことで私も精神年齢が少しずつ上がったためか、母がひどすぎるためか、両方か、私の目も覚めていく。
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by akisaku1231
| 2019-02-11 20:25
| 私の生育、環境

